Hello, 元英語教師のユキです。
単語も文法も勉強してるけど、英語が話せるようにならないのは、どうしてかな?
電車の中で単語や文法を勉強している学生さんをいっぱい見かけます。「がんばってるねー!」と、ほんと感心です。こんなに努力していることがテストだけじゃなくて、会話力に生かせるようになってほしいなと願うばかりです。
会話力を付けたい大人の方も、単語や文法を忘れちゃったからといって、単語や文法の勉強を始めることが多いと思います。
もちろん、英単語や文法は英語のスピーキング力をつけるためにとっても大事です。
ただ、単語や文法は、英会話を話すために必要なパーツの1つに過ぎないので、単語や文法だけ勉強してもスピーキング力はつかないんです。
スピーキング力を付けたい人は、絶対にしなければならないことがあるんです!! ですが、ほとんどの人がこれをやっていません。
スピーキング力を付けたい人ほとんどの人がやっていないこと!今回はこのことについて書いていきます。
これを知れば、なぜあなたが英語を話せないのか、裏を返せば、どうしたら英語を話せるようになるかが分かりますよ。
では、早速、読んでいきましょう!!
スピーキング力に必要なパーツ3つとは?
●単語
●文法
●発音
単語
まず、1つ目は単語です。「リンゴを食べます」と伝えたいとしましょう。その時に、「りんご=apple」、「食べる=eat」だと知っていたら、伝わる可能性が大きいですね。この2つの単語が出てこなかったら、伝わるかどうかは賭けに近いです。
「イッテQ!」の「出川イングリッシュ」のような状態です。このコーナーでは、出川さんがめちゃくちゃな英語でいろんな人に話しかけて、ミッションをクリアしていきます。あのメンタルは真似すべきなのですが、もっと単語を知っていたら伝わるだろうなと思います。
単語は英会話初心者なら英検3級程度で大丈夫です。
文法
2つ目は文法です。先ほどの例「リンゴを食べます」という文ですが、「apple eat」では伝わりにくいです。正しく意味を伝えるには、文法力が必要です。
英語は、「配置の言語」で、単語を置く場所に意味を持たせています。例えば、文頭に置けば主語なんだよ、という感じです。
簡単に言うと、「~は」「~する」「~を」の語順を守りましょうということです。英語の文法は日本語の文法とはかけ離れているので、かなり注意が必要!
中学レベルの文法が英会話の土台です。現在完了形や関係代名詞など難しいのは「ふーん」と流してもOK。
発音
3つめは発音で「アップル」と日本語で言っても通じません。「アッポー」が通じます。言葉を学習するときは発音もセットで学習が当然です。 あなたの英語も通じやすくなるし、会話の相手の英語も聞き取れるようになります。
日本人は学生時代に発音を習っていないので、できない自分を責める必要はありません。「じゃあしょうがないじゃん」と開き直ったところで、発音は良くならないので、自分でやるしかありません。
発音は勉強すれば、一番早く身につきますよ!
スピーキング力を付けるパーツ3つの勉強法
単語、熟語
<ポイント>
・1日100コずつ
・日本語→英語に
・発音もしっかりチェック
<学習の仕方>
① 自分のレベルにあった単語帳を用意。
② 日本語から英語に5秒以内に変換。
①と②を覚えるまで繰り返します。単語帳を10回ほど繰り返し勉強すれば、嫌でも覚えられます。1日10分もかかりません。
1日に覚える数は自由に変えていいですが、70~100に設定するといいです。
単語、熟語は、1回で覚えようとしないこと。大事なのは、何度も目にすることです。
日本語から英語にすぐに変換できるようにしましょう。5秒以内に英語を日本語にできなかったら、その単語に付箋を貼るなり、マークをつけるなりして、どんどん先に進みましょう。
私もこれで準1級の英単語をかなり覚えられました。英検3級なら1ヶ月ほどで覚えられるでしょう。
文法
<ポイント>
・文法書を1冊用意
・1つの文法項目を学習
・学習した文法項目で英文を10コ作る
<勉強の仕方>
① 自分のレベルになった文法書を用意。
② 1項目ずつ学習する。
③ 学習した文法を使って文を作る。
簡単な文法書でいいので、1冊用意しましょう。おすすめは、「中学英語をひとつひとつわかりやすく」です。
文法書の順番通り勉強してもいいですし、分かりやすいところから取り組んでもいいです。
一番大事なのは、③です。学習した文法を使って、自分で英文を5文以上作りましょう。自分に身近な場面をイメージして、リアルな文を作ることを心がけましょう。
自分で英文を生み出して、初めて会話で生きる文法を身につける作業をしていると言えます。
穴埋め問題や並び替え問題ができるようになっても、文法を理解したと言えますが、会話で使えるようになったとは言えません。
③をしっかりやっていきましょう!
発音
<ポイント>
・参考書を1冊用意
・1項目ずつ学習
・車の中や、通勤中の隙間時間に練習
<勉強の仕方>
① 口の形や舌の位置などを頭で理解
② 正しい音を出せるまで練習
③ 無料アプリで判定
発音は完全にマスターすることはかなり難しいですが、口の形や舌の位置、息の出し方を理解すると近い音が出せるようになります。
正しい発音を意識し続けると、だんだんと無意識にできるようになってくるので、頑張ってくださいね。
無料アプリに、自分の発音がいいかどうか判定してくれるものがあるので、利用しましょう。
おすすめは、「発音博士」です。上手に発音できたら“100点”って出てきますよ! 私も使っています。
おすすめ参考書は、関正生先生の「英語の発音の授業」です。
カラーで見やすいし、口の形や音の説明が分かりやすいですよ。私は運転しながら練習しています。
スピーキング力を付けるために、ほとんどの人がやっていない〇〇とは?
英会話力を付けたいのに、ほとんどの人がやっていないことはこれ!
●1人で英会話練習をすること
「1人で英会話練習ってどういうこと?」と思いますよね? では、これについてお話していきます。
「1人で英会話練習」とは、1人で英語を話してみることです。自分のことや家族のこと、学校のこと、会社のこと、友達のこと、、、、それらについて1人でぶつぶつ話すことです。
「1人で英会話練習やってます!」って人いますか?
今のところ話せるようになりたいという人で、「もうすでに1人で英会話練習やっているよ」という人には会ったことがありません。残念ながら…。
でも、英語が話せる人はほぼやっているんですよ。
じゃあ、この「1人で英会話練習」が、なぜ英会話にいいのか、次にお話していきますね。
「1人で英会話」はなぜ英会話にいいのか?
「1人で英会話」のいいところは、ズバリこれ!!
●頭の中に英語のしくみができる
私たち日本人は日本語のしくみで文を組み立てています。ですが、英語を話そうと思ったらら、英語のしくみで文を組み立てられなければなりません。
英語のしくみは日本語と真逆といってもいいくらい違います。だから、ほんとに英語の仕組みで英文を作るってホントに大変なことなんです。
この英語のしくみを自分の頭の中に作るためには、英語のルール(文法)をどんどん使って、頭に覚えさせるしかないんです。
早い話、スピーキング力の鍛え方は、スピーキングしてみることです。
「1人で英会話練習」は、自分のレベルに合わせて取り組むことができるし、失敗を恐れずに取り組めます。最初は全然言えないので、ネイティブ相手はかなりハードルが高く、逆に挫折してしまう確率の方が高くなってしまいます。恥もかかず気楽に「1人で英会話練習」が、おすすめです。
実は、、、うまく話せないということに気付くこともスピーキング力上達には大切なんです。そこを何とか埋めようとしますからね。そうこうしながら、自分の頭の中に英語のしくみが出来上がってきます。
スピーキング力は1日にして成らず!! 「1人で英会話練習」で、こっそりスピーキング力を高めちゃいましょう☺
「1人で英会話」のやり方
それでは、「1人で英会話」の具体的なやり方をお伝えしますね。
①お題を決める
②お題について英語で話す
③言えなかった文を言えるようにする
お題は、初心者の方は身近なことがいいですね。「私の得意なこと」みたいな。
次にお題に対するあなたの答えを英語で言います。3文から5文くらい。レベルによって変えてもいいし、1分間など時間を決めて話すのもいいですね。
では、お題「私の得意なこと」で、あなたの答えをどうぞ。3文で!
どうでしょうか? すっと英語が出たでしょうか。
私が話すとこんな感じです。
I’m good at playing volleyball.
I used to play volleyball when I was a student.
If I have time, I want to play it again.
私は、お風呂の中で「1人で英会話」をしています。湯船につかりながら、今日のお題を決めて、「はい、どうぞ!」って感じでやっています。あとは、運転中かな。「1人でで英会話」は時間にすると、2、3分なので、すぐに終わります。毎日3題くらいしています。
言えなかった文は翻訳アプリを使ったり、人に聞いたりして確認するようにしています。
この「1人英会話」ですが、実際にやってみたらどんな風に変わったか気になりますよね?最後にそのことについて書いていきます。
「1人英会話」をやってみたらこうなった!
私は、自分のレベルを保つために、オンライン英会話を利用していますが、「1人で英会話」をしたら、1週間ほどで、英文がスラスラ出てくるようになりました。 毎日英語で考える習慣がついたからですね。
どんな話題でも、自分の思ったことを自分の言える文でスラっと言えるので、講師に褒められたりして気分がいいです。
1か月過ぎてくると、英語で言っているのか、日本語で言っているのか、分からなくなるくらい英語が自然に出てきますよ。
話していると、けっこう同じようなパターンの文を使ってるなという事にも気づいて、ちょっとだけ難しい文法を意識して使ってみたり。お題も身近なことから社会的なことにしてみたり。
「1人英会話」はこうするといいかなーと自分なりに改善しながら練習できるのもいいところ。案外、自分が感じたことって的を得ていることが多いです。どんどん変化させながらやっていくといいですよ。
ただ1つ問題なのは、変な人に見られること。車の中でペラペラ1人でしゃべっていて、信号で止まったときなんかは、隣の車の人に不思議そうな顔で見られます…。
この「1人英会話」は、いつでも、どこでも、どのレベルの人にも効果絶大です。無料だし! やらない手はありませんね。
まとめ
「スピーキング力を付けるために、ほとんどの人がやっていないこととは」ということで、お話してきました。
スピーキング力を付けたい人は、3つのパーツを学習しましょう。
3つのパーツ
・単語
・文法
・発音
そして、ほとんどの人がやっていないこと、
・1人で英会話練習をすること
「1人で英会話」することで、頭の中に英語のしくみが出来上がってきます。
学習した単語、文法、発音はそれぞれバラバラの知識ですが、「1人で英会話」をすることで、それらが結びついていきます。
英会話のために単語、文法、発音を学ぶという意識に変わってくるので、英会話を身に付けやすい体質にも変わっていきますよ。
一度頭の中に英語のしくみができてしまえば、そう簡単にその仕組みがなくなったりはしないので、絶対に英語が話せるようになってやる!!と思っている人は、実行あるのみです。
1か月後の英語力が楽しみになってきますよ。
それでは、健闘を祈ります!!
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