Hello! 英語塾講師のユキです。
英会話ができるようになるには文法の学習は欠かせません。
文法なんて勉強しなくてもいいっていう方もいますが、それではいつまでたっても片言英語ですよね。
文で英語を話したい! そんな方には文法は不可欠です。
文法は大事なんですが、英会話の中で使えるようになる文法の習得には順番があるって知っていましたか?
中学校で学習する文法の順番で使えるようになるわけではないんですよ~。
今回は、英会話ができるようになるために知っておいてほしい英語の文法の習得順序について深堀していきたいと思います。
英語の習得に順序があるってどういうこと?
英語の習得に順序があるというのはどういうことなのでしょうか。
英会話で使えるようになっていく英文法には、これが使えるようになったら次はこれというように、一定の順序があるということです。
例えば、中3で学習する「現在完了」と中1で学習する「現在進行形」では、どちらが早く身に付くと思いますか?
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答えは、
「現在進行形」です。
これは簡単でしたね。
やはり理解しやすい簡単な文法から身に付きます。
簡単な文法を飛び越えて、難しい文法が先に身に付くことはないんです。
このように、英語の文法の習得には順序があるのです。
ですが、どの文法が日本人にとって簡単で、どの順番で身に付くかについては、皆さんが思っているものとはきっと違っていますよ。
英語を母語としない人の英語習得に関する学問のことを「第二言語習得理論」と言います。
習得順序があることはこの理論の中で明らかになっています。
また、英語を教える人や英語を学ぶ人に役に立つ事実もたくさんあります。
英語の文法習得の順番クイズに挑戦!
ここで1つクイズです。
下は、中学校1年生で学習する文法です。
2つのうち、どちらがより早く習得できるのでしょうか。
直感で答えてみてくださいね。
Q1: 三人称単数現在 -s と 進行形 -ing
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Q1 の答えは、「進行形-ing」が先に習得できます。
「三単現のs」の方を中学校で先に学習しますが、なんと後から学習する「進行形-ing」の方が、習得が早いんです。
驚きですね!
続いてQ2です。どちらが習得が早いでしょうか?
Q2: 規則動詞 -ed と 不規則動詞
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Q2 の答えは、不規則動詞です。
“go”の過去形”went” のような不規則動詞の方が先に習得できるんです!
中学校で先に学習するのは「規則動詞-ed」なんですよ。
不規則動詞の方がいろいろに変化するので習得は後かなと思いますが、実際は逆なんですね(^^ゞ
「習得順序が決まっている」という事実が意味することは?
●習得順序の早い文法から学習が効率的
●習得順序が遅い文法の学習は時期を待つ
文法の習得順序が決まっていることが意味することは、この2つです。
習得順序の早いものから段階的に学習することで、効率的に文法を習得できます。
1つ目のハードルがクリアできれば、次のハードルにいけるということです。
このハードルが習得順序に沿っていれば、英会話学習者はいつの間にか英語が話せるようになっているという感覚になります。
そして、習得順序が後の文法は一旦教えるけど、深追いしない姿勢が大事です。
順番が来れば必ず習得できるので、その時まで楽しみに待ちましょう。
クイズから、中学校で学習する文法の順番が必ずしも習得順序に合っているとは言えないことが分かりましたね。
学校教育は、習得順番に沿っているようで沿っていないところもあるんです。
先生が、今は習得の時期ではない文法を深追いしすぎると、英語嫌いや英語ができないと勘違いしてしまう生徒が出てきてしまいます。
悲しいことですね。
私も中学校教員時代、できなくても仕方ない「三単現のs」にかなり神経注いでいたなーと反省です。
今は、私の生徒さんには、これは「後から身に付くから間違えていいよ」、「ちゃんと身に付けられるときが来るから、それまで待っててね」とお伝えしています。
英会話ができるようになりたい人の文法学習はどうすればいい?
文法習得には順番があるのは分かったけど、英会話できるようになるためにはどうすればいいかについて、お話しますね。
「第二言語習得理論」を熟知している先生のもとで、習得順序を意識したプログラムで学習する
これしかないと思います。
独学でできる方は頑張ってみてもいいですが、英会話ができるようになるまでに時間がかかりそうです。
おすすめできる英会話教室もないので、私は自分でプログラムを作ってしまいました。『話すための3文日記』です。
自分で言うのもなんですが、私もはやくこんな教材に出会いたかったと思うくらいです。「2か月で英語が話せるってこういうことなのね!」って分かります。
ほとんどの生徒さんは、「自分で英文が作れるようになりました!」って喜んでくれています。
私の生徒さんは、「英会話ができるようになりたい」という本気の人が多いです。
だから、毎日課題があるこのプログラムをしっかりこなして、確実にレベルアップしています。
生徒さんが英語に自信を持ってくれることが嬉しくて、先生辞めて不安もいっぱいだったけどこれで良かったんだーと思えています。
英語の文法習得には順番がある まとめ
「英語の文法の習得には順番がある」ということを書いてみました。それは必ずしも中学校で学習する順番ではありません。
習得順序を知っていることで、細かい文法は後回しでもいいと割り切れます。そして、身に付くものから学習していくことができます。
例えば、「三単現のs」、「冠詞a, the」です。これを気にしないと、英文はかなり作りやすくなります。
ただ、どんな順番で文法を学習するかというのは、「第二言語習得理論」が分かっている先生に任せるのがいいと思います。
私のオリジナル教材「話すための3文日記」は、この習得順番を考慮して作ってあります。良かったらどうぞ(^^♪
というわけで、今回はこの辺で!
早く『話すための3文日記vol.2』作らんと💦
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